ミニミ軽機関銃
ミニミ軽機関銃(みにみけいきかんじゅう / MINIMI / Mini Mitrailleuse)とは、ベルギーの国営銃器メーカーFN社が開発した、5.56mm NATO弾を使用する分隊支援火器である。日本やアメリカでは、分隊単位に配備され、火力支援に使用される。MINIMIとはフランス語で「ミニ・ミトラィユーズ Mini-mitrailleuse(ミニ・マシンガン)」の意味。
概要:
同社のFN MAGを元に銃本体の重量を軽量化することにより機関銃手一人当たりの携行弾数を増加させる事に成功した。給弾方式はベルトリンク送弾の他に緊急時にはM16のマガジンなどを装着して発射を持続できる。冷却は空冷式で、銃身交換も容易である。上部のフィードトレイに、一般的なベルト式装填を行うことができるが、機関部下に200発のベルトリンクを装填できるプラスチック製弾倉M27を装着する事が多い。
二脚(バイポッド)が標準装備されており、簡単に携行できる分隊支援火器(SAW = Squad Automatic Weapon)として使用されるほか、アメリカ軍や陸上自衛隊では三脚(トライポッド)を付けて使用することもある。ソマリアやイラクにおける各種作戦でも多用され、信頼度と射撃性能について優れた評価を受けている。
各国の採用状況:
-アメリカ合衆国-
M249として、1984年に陸軍に採用された。海兵隊でも、分隊レベルでの支援火器として積極利用しており、特に4~5人で編成される沿岸偵察チームには必携となっている。熱対策の為、銃身上部にカバーを追加する改良が施されている。10年以上使われ続けた為に機械強度が低下しているものが多いという評価があるが、実際は採用された時の基本設計から様々な改良が加えられ現行では第4世代であるため、現在ではもっとも進化しているであろうタイプでもある。
-イギリス-
SAWとしてはL108A1として、空挺用(Para)としてはL110A1としてイギリス陸軍で使われている。軽支援火器とGPMG(汎用機関銃 :General Purpose Machine Gun)の中間の武器として採用された。特に、4人編成の分隊ではParaバージョンが重用されている。これらには、CWS(Common Weapon Sight)という、昼夜共用の光学サイトが多用されている。
-オーストラリア-
F89として現地生産したものがオーストラリア陸軍に採用された。特徴として、ピカティニー・レールと、1.5倍光学サイト(スコープ)が取り付けられ、またフラッシュハイダーが長くなっている。9名からなる分隊が2丁を携行している。また、少数の空挺バージョンが、空挺部隊により使われている。
-カナダ-
C9としてカナダ陸軍に採用された。標準的に製造されたミニミに、金属製伸縮チューブ式ストックを付けたもの。C9A1は、ピカティニーレールが採用され、3.4倍のElcan C79スコープが取り付けられるようになっている。C9A2は銃身が短くなり、部品に緑系の迷彩塗装が施され、プラスチック製マガジンの代わりに布製のマガジンとなり、M4カービンのようなテレスコピック・ストックと、折りたたみ可能なフォアグリップが取り付けられ、標準でレーザー照準デバイス(LAM/LAD)が取り付けられている。
-イスラエル-
イスラエル国防軍(IDF)は最初にミニミを5.56mm版SAWとして採用し、その品質を実戦で確かめた。限られた数のミニミが1990年代前半に購入され、南レバノンで実戦に使用された。ミニミは確実に動作し、高い評価を得たが、1995年にイスラエル独自開発のIMI ネゲヴ(Negev)5.56mm軽機関銃が、よりイスラエル国防軍の要求に合致するものとして採用された。
-フランス-
AAT-F1の名称でフランス陸軍内で広く使われている。
-ネパール-
ネパール陸軍は5,500丁のミニミを使用している。2002年7月11日にベルギー政府により供給された。
-スウェーデン-
Ksp 90としてスウェーデン陸軍が採用している。
-ニュージーランド-
C9としてニュージーランド陸軍が採用している。
-オランダ-
オランダ陸軍は歩兵用に、FN MAGの代替機関銃として採用した。FN MAGは、まだ車両搭載用機関銃として使われ続けている。
-日本-
住友重機械工業がライセンス生産を行い、「5.56mm機関銃MINIMI」との名称で採用している。陸上自衛隊においては普通科部隊を中心に62式7.62mm機関銃の後継として配備が進められている。89式5.56mm小銃よりも射程が長く、選抜射手による火力支援的狙撃と、点射による機関銃射撃は近い使用法とされる傾向が旧日本陸軍時代からあるため、照準眼鏡を装着して、狙撃銃的に使われる場合もある。62式7.62mm機関銃の三脚を装着可能で、精密な射撃を要求される際に使用される。銃身上部に付けられているカバーは、アメリカ軍と同様に後付けである。
また、現在派生型として車載用(引き金装置が12.7ミリ重機関銃のようなタイプ)とアップグレード型として空挺型・低反動型・カービン型など開発中である。
M249の派生型:
全てのM249には、MILES(レーザー戦闘シミュレーションシステム)用のレーザー装備を取り付けることができる。また、サードパーティー製のフラッシュサプレッサーを取り付けることもでき、ジェムテック(Gemtech)製のものは、NATO標準のフラッシュハイダーに取り付けられるように設計されている。しかし実際にこれを取り付けると、持続射撃でサプレッサーがオーバーヒートを起こすため、あまり取り入れられてはいないようである。
M249 Para-
空挺バージョン。折り畳みストック(銃床)と短いバレルが特徴。空挺部隊用として、色々な戦闘局面に対応できるようコンパクトに設計されている。
M249E4-
M249をベースにしたFNミニミ・特殊用途火器(Special Purpose Weapon = SPW)で、ピカティニー・レールをフィードカバーの上に取り付け、フォアグリップを装着し、銃身を短くして、空挺スタイルの折りたたみストックM5に改修したバージョン。その他の特徴として、軽量化のため、M16マガジン用ポート・三脚装着用金具・バイポッドを廃止した。
Mk46 Mod 1-
アメリカ特殊作戦軍(USSOCOM)が採用したもので、M249E4と似ているが、改良されたレール型ハンドガード、M249E4のM5ストックよりも軽い標準タイプの固定式ストック等の違いがある。Mk43 Mod 0 (M60E4 SEALsモデル)とは別物。
MK48 Mod0-
ミニミの7.62mm x 51mm弾仕様タイプ、SEALs等少数にて潜入任務等をこなす特殊部隊は、少数対多数の戦いになる事が多く従来の5.56mm x 45mm弾仕様のミニミでは威力不足とし、米特殊作戦軍の要請のもと作製されたモデル。
その他-
多数の米軍M249が、フィードカバー上へのピカティニーレール取り付け改造を施された。これで、M68エイムポイントのような、市販の昼夜共用の光学スコープや、低倍率スコープを取り付けることができるようになった。さらに一部のM249は、初期装備のプラスチック製固定ストックから、金属チューブ伸縮式ストックに改修された。
(Wikipediaより)
~独自的な東方幻想軍事オリジナル設定~
EB-K9の名称として守矢海軍で採用している、特殊口径(*4.85mm特殊鋼弾)の弾丸を使用する。プリズムリバー部隊が原型の違いがある。
*注:4.85mm特殊鋼弾は、河童が開発の特殊合金属弾丸です、殺傷力かなり高い。
日曜日, 12月 28, 0020
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿