水曜日, 3月 31, 0022

拳銃紹介(村紗水蜜編)

今回はムラサ船長の拳銃-ミネベア 9mm自動拳銃で紹介します。

ミネベア 9mm自動拳銃(みねべあ9みりじどうけんじゅう)は、1982年に自衛隊が9mm拳銃として制式採用した拳銃。

概要:
自衛隊創設期よりアメリカ軍から供与・貸与されていた11.4mm拳銃の後継として、1982年に採用された自動拳銃である。スイスのSIG社及び当時傘下だったドイツのザウエル&ゾーン社が開発したSIG SAUER P220を、新中央工業(現:ミネベア)がライセンス生産し、調達されている。

生産はプレス加工を多用し、一丁あたりの価格は約10万円。 陸上自衛隊向けの調達が再開された平成22年度予算では一丁あたり約20万円となっている。

なお、「拳」は常用漢字ではないが、自衛隊では制式名として「9mm拳銃」と表記される。

採用経緯:
前史
自衛隊は当初、アメリカ軍よりコルト.45ガバメント(M 1911、及びM1911A1)を11.4mm拳銃として採用していた。しかし、11.4mm拳銃は日本人には大きく不向きであり、使用する.45ACP弾の反動も大きすぎるとして、防衛庁(当時)は戦前より国産拳銃の開発を行ってきた新中央工業に、新型拳銃の開発を依頼した。そして、1958年に完成したのがニューナンブM57Aであった。

しかし、アメリカ軍が依然としてM1911を使用し続けていたこと、それに伴う弾薬の共用性の問題、及び政治的判断から戦後初の国産軍用拳銃の採用は見送られた。

新型拳銃の採用
1980年代に入り、アメリカ軍は長く運用してきたM1911に代わり、新たに新型拳銃を採用する計画を発表した。これを受けて、陸上自衛隊でも新型拳銃を採用することが決定した。これには新中央工業のM57A、西ドイツ(当時)のP220、ベルギーのFN ブローニング・ハイパワーなどがトライアルに参加し、1979年から1980年までテストが行われた。

結果、P220の採用が決定し、1982年1月に部隊使用の承認を受け、1982年より部隊配備を開始した。

特徴:

弾倉は装填されていないP220の特徴についてはSIG SAUER P220を参照。また、専門用語の解説については銃の部品、拳銃の項目を参照のこと

自衛隊が採用したのはP220の後期型で、外見上9mm拳銃のスライド(遊底)は前方上部が角張り、後部のセレーション(滑り止めの溝)は幅広で数が少なくなったプレス成型スライドが特徴。 使用弾薬は9mm普通弾と呼ばれ、これは9mmパラベラムと同様の弾薬である。

ライセンス元であるP220が、アメリカへの輸出を考慮して.45ACP弾を使用可能なサイズで本体や弾倉が設計されている為、口径9mmで弾薬が一列に装填されるシングルカラム弾倉を用いる拳銃としてはグリップの前後長が大きい。.45ACP弾より全長の短い9mmパラベラム用の弾倉は、後部にU字型のインサートが溶接されている。

命中精度は50mの射程においても依託射撃で90%、立射で70%以上の命中率を出した[1]。

ダブルアクションメカニズムに、オートマチックファイヤリングピンブロッキングシステムを組み込み、手動安全装置は廃している。デコッキングレバーを備えているため安全に撃鉄を待機位置に戻せることと併せ、初弾を装填したまま持ち歩き緊急時に安全かつ素早く射撃できる設計となっている。シングルアクションによる操作も可能で、主に命中精度を上げたい時などに用いられる。

スライドには「9mm拳銃」の文字、シリアルナンバー、各自衛隊ごとのマークが刻印されており、これは自衛隊武器マークとも呼ばれる。

陸上自衛隊向け:桜のマークの中にW
海上自衛隊向け:桜に錨
航空自衛隊向け:桜に翼
陸上自衛隊向けの調達は終了し、海上・航空自衛隊向けの調達のみが継続されていたが、2010年度予算から陸上自衛隊向けの調達が再開された。

運用:

はつゆき型護衛艦2番艦しらゆき内の12.7mm機関銃用武器庫
中央に9mm拳銃が展示されている自衛隊での9mm拳銃での射撃訓練は、指揮官クラスで年30発、機甲科などでは年12発程度とされる。また、携行の際は薬室に装填状態で撃鉄と撃針を接触させ、引き金にストッパーを入れるなど、安全対策がなされている。

陸上自衛隊
陸上自衛隊において拳銃は幹部自衛官、戦車の車長、無反動砲等の砲手、警務隊が装備するが、2000年代に入ってからは、市街地戦闘訓練や海外派遣時に一般の隊員も拳銃を装備するようになった。また、ホルスターに関しても、イラク派遣からは樹脂製のレッグホルスター(サファリランド6004)が官給品として配備されており、旧式の皮製ホルスターを代替している。

海上自衛隊
幹部自衛官、護衛艦付き立入検査隊、特別警備隊、陸警隊、警務隊が装備する。

航空自衛隊
幹部自衛官、基地警備隊、基地防空隊、警務隊が装備する。

使用弾:
使用する弾薬は9mmパラベラム弾(自衛隊での名称は9mm普通弾)であり、軍用であるためハーグ陸戦条約に準拠したフルメタルジャケット弾となる。弾頭先端は平たい形状になっている。普通弾以外に空砲やフランジブル弾も採用されている。
(参考:Wikipedia)

追記:
作中で海上自衛隊仕様タイプだが、一般より銃身で5mm延長です。

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