ルナサの拳銃-SIG SAUER P220
SIG SAUER P220は、スイスのSIG社及び当時傘下(現在は独立)ドイツのザウエル&ゾーン社が1976年に共同開発した警察及び軍用の自動拳銃である。
概要:
SIG社は軍用拳銃としてP210を生産していたが、高品質、高精度である反面、コストが余りにも高く、また現在ではシングルアクションのタイプは時代遅れであるため、それに替わる存在として開発されたのがP220である。
特徴:
近代的なダブルアクションオートマチック拳銃の先駆けの一つであり、またSIG社ならではの高品質、高精度の伝統は残されている。
メカニズム的に特徴的なのは手動の安全装置をいち早く廃止し、その替わりに起きた撃鉄を安全にリリースするためのデコッキングレバーを採用した事があげられる。これ以外にも、四角い薬室と排莢口をかみ合わせて、ブローニング式ショートリコイルシステムのロッキングラグの代わりにするという、簡単で確実なショートリコイル機構を備えているのも特徴的である。このショートリコイル方式は、後に多くの自動拳銃で採用されている。
P220は銃身や弾倉を交換する事で9mmパラベラム(9mmx19)の他に.45ACP等の併せて4種類の弾丸を使用する事が考慮された。これは民需部門において極めて大きな市場であるアメリカへの輸出を念頭においたものであり、銃の外形は.45ACPに合わせた規格のものとなっている。そのため本来の9mm弾用としてはかなり大柄であり、またシングルカラムの弾倉を採用しなければならない為に装弾数も制限されるという欠点を持つ事となった。そのためその後に9mm弾に最適化されダブルカラムの弾倉を持つP226が登場することになった。
ちなみに.45ACPモデルはBDAという名称でアメリカで市販されたが、発売当初はアメリカにおいてオートマチック拳銃の市場が成熟していなかった事や、当時のアメリカ国内での知名度の低さから商業的には失敗している。 スイス軍にP210に替わる制式拳銃として採用された他、日本の自衛隊でも長野県のミネベア社がライセンス生産を行い1982年に「9mm拳銃」の名前で制式拳銃として採用された。
P220を小型化したモデルとして「P225」、P225の.45ACP版である「P245」が存在し、さらにシリーズ派生型としてP226、P228、P229、P230、P232が存在する。
(参考:Wikipedia)
木曜日, 5月 10, 0019
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