木曜日, 5月 10, 0019

拳銃紹介(霧雨魔理沙編)

魔理沙の拳銃-コルト・ガバメント
コルト・ガバメント(英:Colt Government)は、アメリカの銃器設計者であるジョン・M・ブローニングの原設計に基づき、銃器メーカーのコルト社によって軍用に開発された大型自動拳銃である。

1911年にアメリカ軍に制式採用され、軍用拳銃としての制式名称「M1911」、のちに1926年に改良が加えられたものは「M1911A1」を与えられた。その後1985年、後継となるベレッタM92Fが制式採用されるまで、実に70年以上にわたってアメリカ軍の制式拳銃であった。

.45ACP(.45Auto Colt Pistol、直径11.43mm)という大口径弾を使用するこのモデルは、威力の大きさと信頼性の高さからアメリカ兵たちの間で「ポケット砲兵」として親しまれた。軍用のM1911およびM1911A1の口径は.45ACP、装弾数はシングル・カラム・マガジンによる7+1発であるが、その後の民間でのバリエーション展開によって数々の口径に対応したバージョンが発売された。

現在も.45ACP仕様が殆どであるが、一部モデルには.38スーパー仕様(口径9.652mm 装弾数9+1)が存在する。

現代の自動拳銃に広く用いられるティルトバレル式ショートリコイル機構の始祖であり、20世紀における世界各国での自動拳銃開発に対し、非常に大きな影響を与え「大型自動拳銃の形を決定付けた銃」と言える。

歴史:
コルト・ガバメントの原型は、ジョン・ブローニングの手で1898年頃に開発された自動拳銃である。この銃はコルト社で生産化され、.38口径の「M1900」として市販化、いくつかの派生型が生産された。可動バレルと、バレル全長を覆う重いスライドで反動に対処するブローニング式のショートリコイル機構は、完成度の高いシステムであり、以後自動拳銃の決定的なシステムとして、枚挙に暇のない程の追従者を生んだ。

当時のアメリカ軍では.38口径の回転式拳銃を多く使用していた。ところが、1898年の米西戦争の際、フィリピンで起きた先住民モロ族との衝突で、興奮状態の先住民に対して.38口径弾が十分な殺傷力を持たないことが判明した。アメリカ軍はこの戦訓から、拳銃弾でも一発で相手を行動不能にできる「マン・ストッピング・パワーの高い弾丸」として、より大型の.45口径弾を用いるようになった。そして従来のリボルバーに代わる軍用自動拳銃向け弾丸についても、リボルバー用.45口径弾を短縮・リムレス化した設計の.45ACP弾が開発されることになる。

M1900シリーズをベースに、この新型拳銃弾を用いる大型拳銃として1905年に「M1905」が開発された。しかしオープンな構造のためにほこり等の侵入に弱いという欠点が判明、これらの欠点を克服する改良を加えられた結果、1911年に「M1911」のモデル名でアメリカ軍に制式採用された。

M1911は第一次世界大戦では供給が間に合わず全軍配備には至らなかったが、大口径ゆえの威力の高さといかなる状況でも作動する信頼性から、その評判は上々であった。

第一次大戦での教訓を元に、1927年からは改良型のM1911A1に生産が移行した。従来型のM1911とはトリガーの前後幅、グリップフレームのトリガー後方の抉りとグリップ後端に位置するメインスプリングハウジングの形状(膨らみの有無)、ハンマー直下のグリップセーフティの形状で見分けられる。グリップセーフティの改良は、前線で戦っている兵士が使用した際、親指と人差し指の付け根の部分がハンマーとグリップセーフティの間に挟まり怪我をした為(ハンマーバイトという)、改良を進言した事に因るという。これらの改良が行われた後もまだ、全軍に行き渡るには至らなかった。

第二次世界大戦中は、コルト社、スプリングフィールド造兵廠の他、レミントンランド(銃器会社ではなく、タイプライターなどで知られる印刷機器会社)、シンガー工業、イサカ・ライフル、ユニオン・スイッチ&シグナルなどの各社でも大量に生産された。なお、アメリカ軍はこれ以降新規に発注を行っておらず、戦後は全て部品の入れ替え等による旧品の維持で対応されたが、1985年にベレッタM92が新たに制式採用となるまでアメリカ軍の制式採用銃であり続けた。一部の部隊では現在もベレッタM92ではなく、ガバメントベースの.45口径銃を使っている。

民間では「ガバメント・モデル」(官給品)という名称で発売され、ここから「ガバメント」や「GM」等の愛称がついた。日本のファンは「ガバ」という略称を使うことが多いが、この略称は英語圏では通じない(nineteen-elevenと呼ばれることが多い)。なお、.45ACP弾を使用するモデルは「.45オート」や「GI.45」「45(フォーティーファイブ)」などとも呼ばれる。

制式拳銃の座を降りた後のガバメント:
制式を外れた後も民間用の拳銃としての人気は高く、護身用銃・競技銃として広く用いられている。アメリカでは最も有名な拳銃であり、コルト社のパテントが失効した現在では各社からガバメント、ガバメントベースのカスタムガン等が発売されている。近年の小口径・多弾装化の波により一時人気が下がり、複列弾倉を採用したハイキャパシティ(ハイキャパ)と呼ばれるモデルも出現したが、アメリカが民間銃の装弾上限を10発に規制したため、再び人気が上がっている(しかし時限法律であったため既に現在は失効し、一部の州を除いて装弾数制限はなくなった)。

アメリカ以外では軍用として採用されることは少なかったが、長年アメリカ軍の顔であったガバメントは、アメリカ人にとって最も馴染み深い拳銃であり、その主力弾薬である.45ACP弾は、9mm弾等が主流である諸外国に比べて非常に普及している。そのためアメリカ市場を想定した拳銃の開発において「ガバメントに近い操作系統やグリップアングルにする」、「.45ACPを使用するバリエーションを作る」などの方針を重要視する銃器メーカーは多い。

ガバメントVS日本刀:
フジテレビ「トリビアの泉」にて、ガバメントを日本刀に向け発砲し、「日本刀の刃が欠けたらガバメントの勝ち、欠けなかったら日本刀の勝ち」という実験が行われた。結果は「いくら撃ち込んでも刃は欠けず、.45口径弾を一刀両断」というもので大きな反響を呼んだ。ただし、刃物雑誌等でも過去にこれと同様の実験がナイフ等で頻繁に行われており、ナイフでも同じ結果となっていることから、日本刀の刃が欠けないのは当然と言える。またマン・ストッピング・パワーを重視した装弾でなく別の、貫通性能を重視した装弾(スチールコア弾など)を使えばまた多少は違った結果が出る可能性がある。

なお、後に同番組で、今度はブローニングM2重機関銃で.50口径弾を日本刀に向け発射する実験が行われ、数発までは耐えたものの最後に日本刀が折れた。M2は一般的な軽装甲なら貫通してしまう、非常に強力な威力を持つ機関銃であり、日本刀が折れたのはこれも当然といえる。(ただし、最初に発射された数発は日本刀によって切断されていた)

代表的なバリエーション:
コルト社製
<コルトMK-IV SERIES 70 / SERIES 80>
コルト社の発売している民間用ガバメントで、現行モデルはMK-IV(マーク4)シリーズ80型である。戦後には安全対策などを目的に数回のモデルチェンジが行われており、1970年から1983年まではMK-IV(マーク4)シリーズ70、1983年からはMK-IV(マーク4)シリーズ80が護身用・競技用それぞれのモデルで販売されている。
MK-IV(マーク4)シリーズ80には当時主流となっていたオートマチックファイアリングピンブロックと呼ばれるインターナルセフティが新機軸として組み込まれ、マニュアルセイフティ、グリップセイフティに加えて3重の安全装置を有することになった。これは、トリガーのリリースに伴い作動する方式であるため、以前の型と比較してトリガーにかかるテンションが大きくなり、繊細な操作を要求される保守派の競技射手からは不評を買った。このため競技銃に改修されるベースガンとして、中古となったシリーズ70の人気が高まりプレミア価格がつく事態が起きた。
また改良によって大型化したフロントサイトであるが、コルト製のものはステーキ・オンと呼ばれる取り付け方法(スライドに穴を開けて差込みかしめる)が以前と変わっていないため、射撃時の反動・衝撃で紛消する現象がしばしば生じる。装弾数は8発に増えている。

<コルトM1991A1>
名称からも分かる通りコルト社が1991年に発売したモデルで、黒いプラスチックグリップが標準装備されている。フロントサイトとリアサイトが変更され、ハンマー(撃鉄)がスパーハンマーとなり、そしてファイアリングピンロックセフティが搭載されて暴発の危険性が極めて少なくなった。短縮型として「M1991A1コンパクト」というものもある。

<コルトM1991A1コンパクト>
コルトM1991A1の短縮型。銃身の長さは3.5インチ、装弾数は6+1。

<コルト・コンバットコマンダー>
1971年に護身用として発表され、1972年にアメリカ軍にM15として制式採用されたガバメントの短縮型(4.3インチ銃身)である。原型となったコマンダーモデル(1949年に登場)ではアルミ合金が使われていたが、耐久性に難がありスチール材に変更された。「コマンダー」とは指揮官のことで、その名称からも分かる通り元々は高級将校向けに設計された。

<コルト・オフィサーズ / ディフェンダー>
コンバットコマンダーを更に短縮したモデルで、最初に発売されたのは3.5インチ銃身を持つ「オフィサーズ」である。1996年からは銃身の長さが3.5インチから3インチに変更された「ディフェンダー」が発売された。

<コルト・ダブルイーグル>
1991年に登場したガバメントのダブルアクションモデル。シングルアクションの既存フレームを流用し、無理矢理ダブルアクションメカニズムを組込んだ感があり、機構の一部をグリップパネルで固定する等不完全さが残るモデル。「ダブルイーグルオフィサーズ」という短縮型も発売された。しかしFN ブローニング・ハイパワーのダブルアクションモデルである「ハイパワーDA」と同様、商業的には成功しなかった。

<コルト・ソーコム・プロト>
アメリカSpecial Operations Commandの要請で作られた試作銃。コルト・ダブル・イーグルをベースに、ロータリーロックバレル、装弾数12発に延長されたマガジンハウジング(グリップ)、左右両側についたマニュアルセイフティ、レーザーサイト等が装着可能な着脱式のダストカバーマウント、ワンタッチ着脱式ナイツ社製サウンドサープレッサーが特徴。H&K社が開発したMk-23と競合し破れた。

<コルト・デルタエリート>
1987年に新口径として10mmオート口径の本モデルが発売されたが、弾丸規格が一般化せず、短期間で終わった。ラバーグリップを標準装備しデルタマークのメダリオンが付属しており、他の.45口径との差別化を図った。またスライドにリブが付属、ハンマーもリングハンマーに変わるなど時代に合わせた仕様に変わってきている。

<コルト380ガバメント>
.380ACP弾を使用する。「.380オート」と呼ばれることもあるが、コルト.32オートやコルト.25オートとは全く別の銃で、どちらかというとガバメントのバリエーションに含まれる。ガバメントと同系統でありながら小型軽量で携行性が高いためアメリカでは護身用として人気がある。

コルト社以外のガバメントモデル
1986年のパテント失効以来、各社がこぞってガバメントモデルを製作している。スミス&ウェッソン、スプリングフィールド・アーモリー、ウィルソン等が代表的なメーカーである。STIとSV、パラオーディナンスは多弾装モデルで有名なメーカーで、キンバーはロサンゼルス市警SWATに採用されたことでも知られる。ちなみに本国アメリカでは一般的に、ガバメントのコピーモデルを「1911(ナインティーン・イレブン)」と呼ぶ。

<AMT オートマグシリーズ>
AMT社が44オートマグの後継機種として発売した自動拳銃のシリーズ。初代オートマグはガバメントとは全く無関係な銃であるが、オートマグII以降はガバメントを基本としている。詳細はリンク先を参照。

<AMT ハードボーラー>
AMT社製のガバメントモデルで、アメリカにおける狩猟・競技向けに開発された。特に7インチ銃身のロングスライド型は、映画『ターミネーター』でアーノルド・シュワルツェネッガー演ずるT-800が使用したことで有名になった。10mmオート弾を使用するものは「ジャベリナ」と呼ばれる。

<LAR グリズリー>
LAR社製のガバメントモデル。「拡大されたガバメント」と呼べる外観を持ち、.45ウィンチェスターマグナム弾をはじめとした各種の強力なマグナム弾を使用する。その反動を軽減するためにコンペンセイターが装備されているものもあり、銃身長のバリエーションとしては5インチと6.5インチと10インチがある。

<SIGarms GSR>
SIGarms社製のガバメントモデル。GSRは「Granite Series Rail」の略(SIGARMS社のアメリカ拠点であるニューハンプシャー州にちなんだ名称・アメリカ生産)。最終組立工程はガンスミスの手で仕上げられ、工場生産品でありながら、カスタム銃並のクォリティを持つ。スライド・フレームは鍛造素材を使用しているので重量はオリジナル・ガバより重い。フレーム・グリップセイフティはキャスピアン製を使用する等サードパーティメーカーのパーツが多用されている。

<STI イーグル>
STI(Science Technolgy Ingenuity)社製のガバメントモデル。世界スピード射撃選手権者のチップ・マコーミックと共同開発した、スティール製レシーバーとポリマー製グリップを一体化させ、軽量化と高強度性を合わせ持つ、多弾倉フレーム「2011」を搭載する。このフレームは、他社の多くが鋳造フレームを使用していたのに対して、CAD-CAMを駆使した鍛造鋼素材をNC加工する高精度工法で製作されている。現在では、使用用途別のサイズ・口径別の様々なバリエーションがある。STI社のOEM供給を受けて同型のフレームを持つ銃でストレイヤー・ヴォイト、バースト・プレシジョンがある。

<S&W M945>
スミス&ウェッソン社のカスタム部門であるパフォーマンスセンター製のガバメントモデル。スライドには同社製M4506のスライドを改造したものを流用し、下半分はコルト社製ガバメントの基本設計をコピーして製造された。

<S&W SW1911>
スミス&ウェッソン社製のガバメントモデル。元々コルト社製以外の1911型ピストルのスライド及びフレームの鍛造素材の供給元であったS&W社が完成品として製造しているモデル。強度的問題や調整が難しい内蔵エキストラクターを外装式に改め、グリップセイフティで解除するファイアリングピンブロックを内蔵する等、近代的にリデザインされた特徴を持つ。

<ウィルソンM1996A2 CQB>
ウィルソン社製のガバメントモデル。スリット入りのスライドとロングセフティを持ち、トリガーにはアジャスタブルの軽量パーツを採用している。主に公安関係者向けに販売されているようであるが、その価格はベレッタM92の3倍以上という破格の値段である。

<スプリングフィールド・FBIスペシャル・ビューローモデル>
アメリカ連邦捜査局FBIがSWATやHRT用に96年に正式採用したカスタムモデル。94年のトライアルではダブルカアラムのハイキャパシティーが求められ、パラオーディナンス製フレームを装備したレスベアーカスタムが正式採用された。しかし、所定の納期に必要数量が納入されず、かつマガジンのフィーディングトラブルが頻発したため発注がキャンセルされ、改めてシングルカアラムでのトライアルが行われ、このモデルが採用された。主な特徴は、フレームのグリップ前面にチェッカリング加工、アンビセフティとマグウェル一体型のメインスプリングハウジング、トリチウム入りノバックサイトである。この市販型であるプロフェッショナルモデルを米海兵隊がカスタムベースに使用したり、このトライアルの結果で、小規模カスタムメーカーであったスプリングフィールド・アーモリー社の製造するガバメントモデルのクオリティの高さが証明された。因みに、スプリングフィールド・アーモリー製のFBIスペシャルの市販価格は2,500ドルである。

<スプリングフィールド・オメガ>
スプリングフィールド社製のガバメントモデルであり、ロングスライドを持つ。ブラジルの生産工場で製造された。銃身にスライドから貫通する「マグナポート」が配されるなど、独自の改良が加えられている。.45ACP弾を使用するものの他に10mmオート弾を使用するものと.38スーパー弾を使用するものが存在し、10mmオート弾モデルは大手トイガンメーカーである東京マルイが「オメガ10mmオート」の名称でエアソフトガンを販売しているため、日本でも僅かながら知名度がある。

<デトニクス・コンバットマスター>
デトニクス社製のガバメントモデルで、小型ガバメントの元祖でもある。しかしただ小型化しただけではなくいくつかの改良も加えられており、部品も本家コルト・ガバメントと出来る限り互換性を持たせてある。隠し持つのに丁度良い大きさであるためアメリカの私服警察官などに使用された。そのデザインから日本ではコルト社製ガバメントの短縮型と勘違いされ「コルト・デトニクス」などと呼ばれることもあるが、あくまでも「デトニクス」という名称は社名であり商品名ではないため当然ながら誤りである。

<トカレフTT-33>
旧ソビエト連邦をはじめとした共産圏の元制式拳銃。日本でも暴力団の発砲事件などに多く使用されるため悪い意味で有名であるが、このトカレフも元々はガバメントのコピーである。詳細はリンク先を参照。

<パラオーディナンスP14>
パラオーディナンス社製のガバメントモデル。ダブルカラムマガジンを採用したスティール製フレームを使用する。ハイキャパシティガバメントの先駆であり、コルト社製のスタンダードガバメント(装弾数7発)の実に2倍の14発という装弾数を誇る。モデル名の「P14」もこの装弾数に由来している。他にコンパクトモデルやダブルアクションモデルもある。

<ラドムVIS wz1935>
ラドム造兵廠で製造され、ポーランド軍に採用された9mm口径の自動拳銃。この銃も元々はガバメントのコピーである。詳細はリンク先を参照。
※トカレフやラドム等のコルトガバメントモデルの機構をコピーしながら、形状等を新たにデザインされた銃と、S&W社、ウィルソン社、スプリングフィールド社、キンバー社等が製造する、本家コルト社のガバメントと部品の互換性がある「ガバメント・クローン」銃とは、厳密に言えば同列に扱えないが、ここでは並記する。

その他
<M1911A1 MEU PISTOL>
アメリカ軍海兵隊専用モデル。アメリカ軍の正式拳銃が、M1911A1(コルト・ガバメント)からM9(ベレッタM92F)に更新された際、海兵隊のみM1911A1型の継続装備を決定した。そのため、更新処分される1945年以前に生産・納入されたM1911A1の中から状態の良いフレームを抽出し、フレーム以外のほぼ全てのパーツを新規購入して海兵隊の工廠で組立てたモデル。これは、新規武器を調達するためには米国議会の承認を得る必要があるため簡単に購入できない事情があったため、銃本体(=フレーム)の修理部品の調達という名分で購入配備された経緯である。主な特徴として、固定のハイマウントサイト、アンビセイフティ、メモリー付グリップセイフティ、パックマイヤー社製ラバーグリップ、ウェポンライト等が搭載されている。市販はされていない官給品の改造モデルゆえさまざまな仕様があるが、スプリングフィールド・アーモリー製スライドを使用しているのが確認されている。海兵隊は、実戦・訓練による消耗が激しいため、その後、供給不足を補う為に同社のプロフェッショナルモデルをベースにカスタムしたモデルや、特殊部隊Detachement-1ではキンバー社製のスライド・フレームを使用したモデル(通称:MARSOC(マーサック))を暫定調達している。

<センチメーターマスター>
南アフリカ出身のポール・リーベンブゥーグによってカスタム製作された競技用モデル。ステンレス製のスライド・フレーム、10mmオート弾の反動を抑えるためのコンペンセイターが特徴である。反動を抑えるため、サムセイフティに親指を乗せハイグリップポジションを取る射手の手をスライドやハンマーの動きから守るために独自の改良が施されているほか、ガバメントモデルの中では当初から競技用として開発されているモデルでもある。リーベンブゥーグはコルト製ベースで製作したが、後にスプリングフィールド・アーモリーも自社製ベースで生産している。日本では青島文化教材社や東京マルイなど、前者がエアコッキングガンを、後者がエアコッキングガン・ガス固定スライドガン・電動ブローバックガンで販売しているため、知名度は高いようである。

この他にもトンプソン・サブマシンガンの製造元であるアメリカのオートオードナンス社やブラジルのトーラス社、中国のノリンコなどでも多数のコピーモデルが生産されているが、きわめて多数に上るため割愛する。
(参考:Wikipedia)

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