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日曜日, 12月 28, 0020

機関銃紹介(IV)

ミニミ軽機関銃

ミニミ軽機関銃(みにみけいきかんじゅう / MINIMI / Mini Mitrailleuse)とは、ベルギーの国営銃器メーカーFN社が開発した、5.56mm NATO弾を使用する分隊支援火器である。日本やアメリカでは、分隊単位に配備され、火力支援に使用される。MINIMIとはフランス語で「ミニ・ミトラィユーズ Mini-mitrailleuse(ミニ・マシンガン)」の意味。

概要:
同社のFN MAGを元に銃本体の重量を軽量化することにより機関銃手一人当たりの携行弾数を増加させる事に成功した。給弾方式はベルトリンク送弾の他に緊急時にはM16のマガジンなどを装着して発射を持続できる。冷却は空冷式で、銃身交換も容易である。上部のフィードトレイに、一般的なベルト式装填を行うことができるが、機関部下に200発のベルトリンクを装填できるプラスチック製弾倉M27を装着する事が多い。

二脚(バイポッド)が標準装備されており、簡単に携行できる分隊支援火器(SAW = Squad Automatic Weapon)として使用されるほか、アメリカ軍や陸上自衛隊では三脚(トライポッド)を付けて使用することもある。ソマリアやイラクにおける各種作戦でも多用され、信頼度と射撃性能について優れた評価を受けている。

各国の採用状況:
-アメリカ合衆国-
M249として、1984年に陸軍に採用された。海兵隊でも、分隊レベルでの支援火器として積極利用しており、特に4~5人で編成される沿岸偵察チームには必携となっている。熱対策の為、銃身上部にカバーを追加する改良が施されている。10年以上使われ続けた為に機械強度が低下しているものが多いという評価があるが、実際は採用された時の基本設計から様々な改良が加えられ現行では第4世代であるため、現在ではもっとも進化しているであろうタイプでもある。

-イギリス-
SAWとしてはL108A1として、空挺用(Para)としてはL110A1としてイギリス陸軍で使われている。軽支援火器とGPMG(汎用機関銃 :General Purpose Machine Gun)の中間の武器として採用された。特に、4人編成の分隊ではParaバージョンが重用されている。これらには、CWS(Common Weapon Sight)という、昼夜共用の光学サイトが多用されている。

-オーストラリア-
F89として現地生産したものがオーストラリア陸軍に採用された。特徴として、ピカティニー・レールと、1.5倍光学サイト(スコープ)が取り付けられ、またフラッシュハイダーが長くなっている。9名からなる分隊が2丁を携行している。また、少数の空挺バージョンが、空挺部隊により使われている。

-カナダ-
C9としてカナダ陸軍に採用された。標準的に製造されたミニミに、金属製伸縮チューブ式ストックを付けたもの。C9A1は、ピカティニーレールが採用され、3.4倍のElcan C79スコープが取り付けられるようになっている。C9A2は銃身が短くなり、部品に緑系の迷彩塗装が施され、プラスチック製マガジンの代わりに布製のマガジンとなり、M4カービンのようなテレスコピック・ストックと、折りたたみ可能なフォアグリップが取り付けられ、標準でレーザー照準デバイス(LAM/LAD)が取り付けられている。

-イスラエル-
イスラエル国防軍(IDF)は最初にミニミを5.56mm版SAWとして採用し、その品質を実戦で確かめた。限られた数のミニミが1990年代前半に購入され、南レバノンで実戦に使用された。ミニミは確実に動作し、高い評価を得たが、1995年にイスラエル独自開発のIMI ネゲヴ(Negev)5.56mm軽機関銃が、よりイスラエル国防軍の要求に合致するものとして採用された。

-フランス-
AAT-F1の名称でフランス陸軍内で広く使われている。

-ネパール-
ネパール陸軍は5,500丁のミニミを使用している。2002年7月11日にベルギー政府により供給された。

-スウェーデン-
Ksp 90としてスウェーデン陸軍が採用している。

-ニュージーランド-
C9としてニュージーランド陸軍が採用している。

-オランダ-
オランダ陸軍は歩兵用に、FN MAGの代替機関銃として採用した。FN MAGは、まだ車両搭載用機関銃として使われ続けている。

-日本-
住友重機械工業がライセンス生産を行い、「5.56mm機関銃MINIMI」との名称で採用している。陸上自衛隊においては普通科部隊を中心に62式7.62mm機関銃の後継として配備が進められている。89式5.56mm小銃よりも射程が長く、選抜射手による火力支援的狙撃と、点射による機関銃射撃は近い使用法とされる傾向が旧日本陸軍時代からあるため、照準眼鏡を装着して、狙撃銃的に使われる場合もある。62式7.62mm機関銃の三脚を装着可能で、精密な射撃を要求される際に使用される。銃身上部に付けられているカバーは、アメリカ軍と同様に後付けである。
また、現在派生型として車載用(引き金装置が12.7ミリ重機関銃のようなタイプ)とアップグレード型として空挺型・低反動型・カービン型など開発中である。

M249の派生型:
全てのM249には、MILES(レーザー戦闘シミュレーションシステム)用のレーザー装備を取り付けることができる。また、サードパーティー製のフラッシュサプレッサーを取り付けることもでき、ジェムテック(Gemtech)製のものは、NATO標準のフラッシュハイダーに取り付けられるように設計されている。しかし実際にこれを取り付けると、持続射撃でサプレッサーがオーバーヒートを起こすため、あまり取り入れられてはいないようである。

M249 Para
空挺バージョン。折り畳みストック(銃床)と短いバレルが特徴。空挺部隊用として、色々な戦闘局面に対応できるようコンパクトに設計されている。

M249E4
M249をベースにしたFNミニミ・特殊用途火器(Special Purpose Weapon = SPW)で、ピカティニー・レールをフィードカバーの上に取り付け、フォアグリップを装着し、銃身を短くして、空挺スタイルの折りたたみストックM5に改修したバージョン。その他の特徴として、軽量化のため、M16マガジン用ポート・三脚装着用金具・バイポッドを廃止した。

Mk46 Mod 1
アメリカ特殊作戦軍(USSOCOM)が採用したもので、M249E4と似ているが、改良されたレール型ハンドガード、M249E4のM5ストックよりも軽い標準タイプの固定式ストック等の違いがある。Mk43 Mod 0 (M60E4 SEALsモデル)とは別物。

MK48 Mod0
ミニミの7.62mm x 51mm弾仕様タイプ、SEALs等少数にて潜入任務等をこなす特殊部隊は、少数対多数の戦いになる事が多く従来の5.56mm x 45mm弾仕様のミニミでは威力不足とし、米特殊作戦軍の要請のもと作製されたモデル。

その他
多数の米軍M249が、フィードカバー上へのピカティニーレール取り付け改造を施された。これで、M68エイムポイントのような、市販の昼夜共用の光学スコープや、低倍率スコープを取り付けることができるようになった。さらに一部のM249は、初期装備のプラスチック製固定ストックから、金属チューブ伸縮式ストックに改修された。
(Wikipediaより)

~独自的な東方幻想軍事オリジナル設定~
EB-K9の名称として守矢海軍で採用している、特殊口径(*4.85mm特殊鋼弾)の弾丸を使用する。プリズムリバー部隊が原型の違いがある。

*注:4.85mm特殊鋼弾は、河童が開発の特殊合金属弾丸です、殺傷力かなり高い。

機関銃紹介(III)

M60機関銃

M60機関銃 (M60 Machine Gun) は、アメリカ合衆国の機関銃である。7.62×51mm NATO弾を使用する。ベトナム戦争を初めとして、多くの実戦で使用された。現在のアメリカ軍においては、後継機関銃のM240(MAG-58)や、さらにその後継のM249(ミニミ分隊支援火器)に置き換えられつつある。しかしながら、この機関銃は様々な用途で残っている。さらに、オーストラリアなどいくつかの国では現在も使われており、生産も続けられている。

概要:
M60は、攻撃状況にも防御状況にも使うことができる。攻撃においては、M16よりも大口径の銃弾を、高い発射速度で長い有効射程範囲内に発射することができる。防御においては、長射程でも近接戦でも、最終防衛手段としても使うことができる。このように、M60は部隊の戦術計画に多様な形で組み込むことができる。

M60は、オプションの三脚を使用した場合、1,100mが有効射程となる。また標準装備の二脚を使用した場合では、800mが有効射程に、点標的に対しては600m、移動する標的に対しては200mが有効射程となる。アメリカ海兵隊の方針では、銃手が熟練している場合、M60やそれと同等クラスの武器は面射撃や制圧射撃で1,500mが有効射程とされている。

M60は部隊員にとって役立つ武器と考えられている。一人の場合よりも、二人で運用した方が効果が高い。一人は射手で、一人は装填手となる。射手はM60本体を運び、装填手は予備の銃身と弾薬を運ぶ。基本的には、600-900発を携帯する。これは発射速度を最高速と考えた時に、およそ2分間弱の持続射撃ができる弾数である。

ベトナム戦争においては、数々の部隊で分隊支援火器として使われ、分隊のほぼ全員が予備の銃身か、少なくとも200発のM60用弾薬、あるいはその両方を、自分用の小火器と一緒に携帯した。

開発と使用経緯:
M60の開発は新型 7.62mm 軽機関銃 (lighter 7.62 mm machine gun) として、1940年代の後半から始まった。設計には、それ以前の優れた武器のものを積極的に取り入れ、独自の改良を加えた。具体的には、次の事項のようなものである。

プレス工法の積極的取り入れ:ショーシャ軽機関銃(第一次世界大戦で最も大量に生産された)
ベルト給弾方式:ブローニングM1916機関銃(A6型、ないし、その後のモデル)
ベルト給弾の機械的構造:MG42機関銃
バレルの素早い交換:チェコのZB 1930
銃把(ピストルグリップ)と銃床(ストック)
また、M60はガスオペレーション方式を採用しているが、これはFG-42を参考にしたと言われている。また、あるソースでは、ルイスガンの機構を借りたものとも言われている[1]。

ソースは何であれ、ガス動作オペレーションシステムの複雑さに起因する信頼性の低さは、この銃に関する共通の批判であった。しかしながら、この機構は米軍やその他の機関によって、1957年から現在まで使われ続けている。この銃に関する評判は良いものから悪いものまで広く存在し、批判は使用者がどのバージョンを使ったかに依存する。

この機関銃のM249 MINIMIへの交換は、1980年代の一部の作戦から始まった。また、1991年に制式採用されたM240機関銃(FM MAGのライセンス生産品)への交換が、20世紀の終わり頃から始まった。M240はM60よりはるかに重いが、その高い信頼性から重用されている。

M60はまた、陸軍ヘリのドアガンとして2000年代にも使用され続けた。また、米軍特殊部隊において7.62mm機関銃として1990年代の終わり頃まで、さらにSEALs(米海軍特殊部隊)によって1990年代から最近まで使われ続けた。現在に至るまで、アメリカ沿岸警備隊や、多数の予備役部隊によって使用されているが、これはM240の各バージョンに段階的に置き換えられている。しかし、M60はまだ米軍や特殊部隊、その他の部隊によってまだまだ使われ続けるであろう。

M60の使用自体は続くものの、使用中の武器がゆるやかに摩耗していくことと、新しい代替機関銃が導入されること、また新しい任務に応じて新しい武器が支給されることと併せて、先細りになっていくであろう。しかし、M60を使い続けるグループは予備を保存しておくであろう。ある部隊がM240などを支給されたとき、M60よりさらに古い武器を使っている予備部隊にそれを回し、代わりにM60を受け取ったかもしれない。M240機関銃自体は、計画中の新しい軽量7.62mm機関銃により置き換えられる予定である。

設計:
M60はガス動作式、空冷式、ベルト給弾式の機関銃であり、オープンボルト位置から薬室に7.62mm NATO弾を装填する。弾薬は、金属製分割式リンクで連結された100発単位のベルトで給弾される。他の武器と同様、立射、膝射、腰だめ射撃ができるが、最も使用効果が高いのは、二脚を使用した伏射か、三脚に乗せて、3発から5発までのバースト射撃を行った場合である。

この武器は重く、支持なしでの射撃は照準が難しいが、重量自体は連射による反動を抑える方向に働く。全長に渡って直線的な設計は、操作ロッドとバッファが銃床まで直接後退し、全長を短くすることに成功している。 大きなグリップは、腰の位置で持ち運ぶのに非常に便利である。また、実弾を工具代わりに使って分解することができる。

設計への批判と問題点-
試験場でテストされた時には、M60はきわめて有効と判断された。しかし、すぐに使用することとなった東南アジアのジャングル内では、初期のバージョンはすぐに数々の厳しい問題点を露呈した。重さ自体が問題だったという人も少なくないようだが、このタイプのベルト給弾式機関銃はおしなべて重いものである。M60は、同時代の7.62mm機関銃の中では最も軽く、代替品のM240より軽いほどである。

ベトナムの部隊からの最も一般的な苦情は、M60は信頼性が低く、特に伏射して汚れた時にジャム(弾詰まり)を起こしたり、他の動作不良を起こしたりすることであった。M60の機関部は複雑で、砂埃で即座に動作が停止してしまう傾向がある。このことは、イスラエル国防軍がM60を不採用とした最も重要な理由の一つとなった。この機関銃は、M1918ブローニング自動小銃(BAR)よりも清掃とメンテナンスが難しかった。また、ジャングルでない普通の状態でも、数千発を発射するとしばしば弾詰まりを起こした。これは実戦においては非常に深刻な問題である。しかし、適切にメンテナンスされていれば、非常に有効な武器であった。M60は、歩兵用途としてはM240やM249に代替されたものの、航空機、艦船、特殊部隊で使用されるために残された。

安全装置(セイフティー)は取り扱いが厄介で、特にM16やM1911A1コルト・ガバメントで訓練された兵士にとっては間違った使い方をされた。他の武器では銃の発射準備ができた時にセイフティーを下に移動させるところ、この銃では上に移動させるようになっている。

M60の信頼性についての評価は、バージョンに依存するものの、あまり高くない。特に汚れがひどい時に、薬莢排出サイクルの間に空薬莢の排出ジャムを起こしがちで、たいていは空薬莢のリムを引きはがさなければならない。この解消には時間がかかった。また、バレル・ラッチ機構(レバーが前後動する)は、射手の装備に引っかかり、ラッチが閉鎖せず、結果、バレルが脱落するという結果を引き起こしがちであった。このレバー機構は、緊急時にリリースする時のためのような、押しボタン式に改修された。しかし、レバー機構は未だに残っており、この銃が制式採用されてから40年間経った今でも、この問題は再発している。グリップとトリガーのアセンブリは、他の設計でよくある取り外し可能ピンではなく、壊れやすい板バネクリップで取り付けられている。このクリップは、最初にアバディーン試験場で試験された時に、壊れやすいことを指摘されたことが知られている。戦地でのM60は、粘着テープやケーブル結束タイが付いているのが時々見受けられるが、これはクリップが壊れたために現地部隊が取り付けたものである。

初期のM60における最も深刻で致命的な部品は、レシーバ・カバーと給弾トレイである。これらはプレス加工された非常に薄い鉄板であり、曲がったり割れたりする傾向にあった。より頑丈な部品が供給されるようになったのは、1970年代初期である。さらに、初期のM60では、ドライビング・スプリング・ガイドとオペレーティング・ロッドが細すぎ、またピストン・ヘッドの後ろにあるガス・ピストンは非常に小さいものだった(これは軽量化のためである)。これらは、部品の破損しやすさに結びつきやすかった。しかし、1970年代には頑丈な部品設計に変更され、ゆるやかに補給されていった。

他のいくつかのバージョンのM60における問題として、FN MAGやPK、ラインメタルMG3など、銃身が交換可能な7.62mm汎用機関銃の二脚がガス・チャンバーまたは銃身シールドにつけられていたのに対して、M60では銃身そのものに付けられていた。これは命中精度に影響するので、必要な程度に頑丈な太さにされた銃身に交換された。

アメリカ海兵隊の大部分の部隊では、M60を特に軽蔑しており、その代わりにしばらくの間は非制式になっていたブローニング自動小銃(BAR)を、1967年から1968年まで公式に使い続けていた。1980年代半ばには海兵隊用にも、8.61kgに軽量化されて、わずかながら信頼性の改良を含む設計が施されたM60E3が支給された。しかしながら、ユーザーはすぐに過熱する銃身について苦情を申し立てた。これは他のM60と共通の問題である。M60E3の軽量銃身が、200発の持続発射で交換するところ、100発の持続発射で交換を要求することが、さらにこの問題を悪化させた。しかし、M60E3の銃身はワイヤと銃尾近くのプラスチック・ハンドルで、ミトンなしに安全に交換することができる。

1991年に、M60は米軍として正式に、ベルギー設計のFN MAG機関銃、制式名M240に交換されることになった。しかしながら、多数のM60がアメリカ陸軍予備役部隊と州兵部隊で使われ続けた。1967年の開発以来、改良を重ねてきたものの、苦情の種となっている。また前述の通り、特殊部隊と、ヘリ用ドアガンとしては最前線に残り続ける。これは、2000年代内に開発される予定のM240の派生バージョンで交換される予定となっている。最終的には、残存するM60と現役のM240は、双方とも新しい軽量型7.62mm機関銃と交換される計画となっている。

弾薬:
M60シリーズは、多様な弾薬を発射することができる。最も一般的なのがM61徹甲弾(AP弾)、M62曳光弾、M80通常弾、そしてM63模擬弾とM82空砲である。弾芯がタングステンでできた新しいM993徹甲弾もM60で使用することができるが、M60を現役で使っている部隊にはかなり経ってからでないと支給されなかった。空砲を連射で発射する場合には、発射速度に応じてM13またはM13A1空砲アダプター(Blank Firing Adapter = BFA)を取り付ける必要がある。これらの弾薬はすべて、NATO標準の金属製分割リンクで供給される。

M60でのごく標準的な戦闘時の弾薬配列は、4発のM80通常弾に対して1発のM62曳光弾である。4:1の配置は、射手が標的に対して正確に「着弾を歩かせる」ことを可能とする。経験を積んだ射手は、曳光弾が通常弾と必ずしも同じ飛び方をするとは限らないことを熟知している。銃の照準を使用する時、曳光弾が燃え尽きても目に見えないところで、特に800mを超えた範囲で通常弾が着弾していることを知っている。この問題は、この口径およびこれより小さい口径(5.56mmを使用するM249(MINIMI)など)では共通の問題である。曳光弾と通常弾の重さが根本的に異なることが理由である。特に5.56mmの曳光弾は最悪の場合300mで燃え尽きてしまうため、問題として顕著である。

弾薬一覧

M61 徹甲弾(AP弾 = Armor Piercing)
M62 曳光弾(tracer)
M80 通常弾
M82 空砲(空砲発射用アタッチメントの取り付けが必要)
M63 模擬弾(ダミー)
これらはM13リンクで連結される。リンクは射撃後に自動的に分解され、空薬莢とともに排出される。

派生型:
長期間に渡って生産されたM60には、多数の派生型が存在する。ほとんどの派生型は、初期の設計に由来する問題を改修した。それとは別に、ヘリ用と戦車用に開発された二つのバージョン(M60CとM60D)がある。

派生型のまとめ:

T161 - M60の開発名称で、このタイプが制式化されるまでの1950年代の分類。プロトタイプ版、及び競作に勝った最終テストモデル(T161E3)まで含む。
M60 - 基本モデルだが、メーカー間での細かな違いと、時間の経過による細かな改修も含む。1960年代に最も多用された。
M60E1 - 最初の改良版で、E3・E4バージョンに引き継がれたものや、それまでのM60生産上の数々の特徴を含んでいるが、量産はされなかった。
M60E2 - 同軸機銃用として使うための車両版。
M60E3 - 1980年代に採用された軽量化版。
M60E4(Mk 43 Mod 0) - E3に似ているように見えるが、多くの改良点を持っている改修版。海軍でも使用されたものと、その副派生型も含む。Mk 43 Mod 0はレールの取り付けを含むスペシャル版。
M60B - 1960年代、ヘリコプターの中で使用された。ただし、マウントはされていない。
M60C - 航空機内で使用するための固定マウント版。
M60D - M60Bを置き換える目的の可動マウント版で、特にヘリコプター内で使うために開発されたが、他の目的にも使用されている。

M60
基本型。1950年代終わりにアメリカ陸軍で制式化された。この時点では、歩兵用途しか考慮されていなかった。1950年代のT161(特にT161E3)とT52の競作の結果、T161が採用された。両方とも同様の給弾機構とガス・オペレーションシステムを採用していたが、T161の方がより量産に適していると判断された。

M60E1
M60E1は、M60基本型の最初のバージョンである。主な変更点は、ガス・シリンダーと銃身、二脚の接続方式で、基本型では、これらはすべて接続されていた。いくつかのソースでは、M60E1は制式採用されなかったと主張しているが、異なる主張をしているソースもある。どちらにせよ、M60E1自体は量産に組み入れられなかったものの、その後のバージョンに影響を与えている。また、1966年からは、M60E1のいくつかの改良点に基づいてM60が改修されている。もう一つの大きな変更点は、二脚の取り付け位置が(M60E3のように)バレルでなくガス・チューブに移されたことである。E3/E4のような、前方の垂直グリップは取り付けられていない。

M60E2
M60E2は、同軸機銃など、装甲車両への取り付けを目的として開発され、M48A5戦車やM60戦車などのパットン戦車シリーズ、韓国のK1戦車で使われた。主な変更点としては、外装の大幅な省略、銃床や銃把の取り外し等である。発射指令は電気的に行うが、手動で引き金を引くバックアップも残されている。弾薬の供給にはメタルループ(金属で弾帯を誘導する部品)を使用している。銃身の下のガス・チューブは、バレルの長さに合わせて延長されており、車両の形状に合わせて外形が折り曲げられている。このバージョンは、1970年代の試験で平均故障発生間隔(MTBF)は1,669時間と判定されたが、これはFN MAGよりも悪い数値であるため、1977年から同軸機銃はM240に置き換えられた。

M60E3
M60E3は、初期のM60の数々の問題点を解決したものとして、1986年頃から歩兵部隊が使用する火器として実戦配備された。これは軽量で「改修された」バージョンとして、射手の負担を軽くする目的もあった。それまでの同シリーズとは異なり、数々の現代的な改良がなされている。

レシーバ部に取り付けられた、より安定した二脚
左右どちらの利き手にも対応
汎用スリング(負い革)アタッチメント
銃身の上にキャリング・ハンドルを取り付け
ガス・システムを簡略化
しかしながら、これらは改良された点と同じぐらい、問題を引き起こした。また、銃身が軽くなったが、この銃身では200発を持続発射することは危険となった。しかしながら、何人かの兵員は、持続発射が可能な成功した銃器であると証言している。この銃身のライナーにステライト合金が使われたことが、このことを可能にしたと考えられる。しかし、このような持続発射はすぐにオーバーヒートを引き起こし、銃を使用不能にしてしまう。

これらの軽量化は、この銃器自体の寿命も短くしてしまい、基本型よりも部品がすぐに摩耗・破損する傾向にあった。アメリカ陸軍とアメリカ海兵隊の大部分の部隊は、汎用機関銃としてM240に切り替えた。これはM60E3より2.7kg重いが、(特に使用環境が汚い場合に)その頑丈さと信頼性から、より好まれているようである。
M60E3には、銃身が重いタイプと軽いタイプの、二つのタイプがある。

M60E4 (Mk 43 Mod 0)
これはM60E3のコンパクト版である。M60E3の短銃身版に見えるが、より多くの改良点が含まれている。このバージョンは、海軍ではMk 43 Mod 0として制式化されているが、M60E4と同じものである。特徴としては、前方に垂直銃把(ピストルグリップ)が取り付けられ、より信頼性を上げたものである。

M60E4は、1990年代のM240E4と呼ばれた版と、アメリカ陸軍での旧型M60置き換え用歩兵用支援火器の競作で対抗した。結果、M240E4が勝ち、これはM240Bと名付けられた。この結果、1,000丁近くのM240が、改修オーバーホールと改修(銃床の交換、レールの取り付けなど)のために、FN社に送られている。1990年代の終わりには、M240はすべてM240Bに置き換えられた。このとき、M60E4で改修されたような、油圧による反動抑制装置が組み込まれている。M240BはM60E4より重いが、試験により信頼性が確認された。さらに、これらを置き換えるための新型軽量機関銃の開発が、2000年代初頭より計画として進行している。
Mk 43 Mod 1は、M60E4 (Mk 43 Mod 0)の修正版で、より短い銃身と、垂直銃把の変更、レールの改良が行われている。
MK46 Mod 0 M60E4の全長を短くした短小モデル、SEALsに採用されMK46 Mod 0の正式名を得る。 MK46 Mod 1 (ミニミの短小モデル)とは別物。

M60B
M60Bは短命に終わったバージョンで、1960年代に少数が配備されたに過ぎない。ヘリコプターから射撃するために作られたが、どこにもマウント(取り付け)されていないため、射手がずっと保持しておかなければならない。これはすぐにマウント版のM60Dに置き換えられた。M60Bの基本型との違いは、二脚がないことと、銃床の形が異なることである。しかし、ピストルグリップはそのまま残されており、スペードグリップになっていない。

M60C
M60Cは、M60基本型の航空機搭載用バージョンである。最も重要な違いは、M60Cでは電気的制御により遠隔操作で発射することと、そのために油圧による回転装置が組み込まれていることである。機長または副機長が、コクピットから制御することができる。空冷、ガスオペレーション、ベルトリンク給弾式である点は変わらない。これはM2、M6、M16火器システムに組み込まれた他、OH-13 スー、OH-23 レイブン、UH-1Bイロコイス、OV-10 ブロンコに搭載された。

M60D
M60Dは、M60基本型のマウント版である。これはヘリコプターのドアガンだけでなく、ボートや車両にも取り付けることができる。航空機で使用する場合には、M60Cのように操縦席から遠隔操作するのではなくドアに取り付けられ、乗員が直接射撃を行う。M60シリーズとほぼ共通であり、空冷、ガスオペレーション、ベルトリンク給弾式である。他のバージョンと異なる点としては、スペードグリップ(銃床を外したあとに取り付け、両手で保持しながら撃てるグリップ)になっていること、照準が円形に変更されていることと、メタルループなどにより給弾方式が改善されていることが挙げられる。排出された空薬莢や分解したリンクが、ローター(回転翼)やエンジンの吸気口に支障しないように、キャンバス・バッグ式のカートキャッチャーが付いている。
M60Dは、次の機種で使われた。ACH-47Aを除き、基本的に両側のドアに取り付けられた。

UH-1B イロコイス(M23、XM29、M59、サガミ・マウントを使用)
CH-47 チヌーク(M24、M41マウントを使用)
ACH-47A ガンシップ(XM32、XM33マウントを使用)
UH-60 ブラックホーク(M144マウントを使用)
なお、サガミ・マウント (Sagami mount)は、 相模原補給廠で製作されたためにこの名がある。

民生用バージョン:
セミオートマチック(連射不可能)にしたバージョンが、アメリカ国内で市販された。連射を不可能にするために、広範囲の箇所に修正が施された。アメリカ国内においては、アルコールタバコ銃火器管理局(BATFE)により、これらはベルト給弾式自動小銃として取り扱われる。しかしながら、州法や条例は適用対象となる。

U.S.オードナンス社は、サコー社から軍用M60と、その部品の生産について許諾を受けた主要なメーカーである。しかしながら、U.S.オードナンス社は、その生産設備が軍用のために必要となるので、民生版半自動M60の販売を2006年まで延期した。民間人が新しい半自動M60を購入するためには、8,000ドルを要する。

たくさんの旧式オートマチック版が市場に流れているが、これを購入するためには多くの法的必要要件を満たさなければならない上に、費用が20,000~30,000ドル以上かかる。これは、1986年以来の、アメリカにおける自動火器の生産に対する制限に起因する。
(Wikipediaより)

機関銃紹介(II)

M240機関銃

M240機関銃( - きかんじゅう、M240 Medium Machine Gun)は1970年代から使用され始め、アメリカ軍で広範にわたって使われている、7.62mm NATO弾を発射する、中量級の汎用機関銃である。基本的にはNATO加盟国軍が採用しているFN MAGをアメリカ軍向けに改修設計したもので、他の機関銃と違い、まず同軸機銃として採用され、後に歩兵用に採用されたという経緯を持っている。

アメリカ軍において、歩兵部隊、戦車の同軸機銃、車輌・ヘリ・舟艇への搭載用まで幅広く運用されている。中量級の機関銃としてはもっとも軽く、高い信頼性を持っている。また、結果的にNATO諸国との火器の標準化を果たしたこととなり、これらの点が高く評価されている。

概要:
M240の制式名はシリーズ全体を識別するために割り振られている。しかし、この他にも特殊モデルや同軸機銃モデルが存在する。多数の派生形が運用に就いているが、大まかには次のように分類される。

M240 - 1977年に陸軍が戦車の同軸機銃として採用した。このバージョンはFN MAGの改修型であり、それまでのM60E2やM219などの従来の同軸機銃(MG3やAA-52の同軸機銃バージョンも含む)を置き換えた。1980年代にはM1エイブラムス戦車の同軸機銃として採用された。
M240E1 - 1980年代に海兵隊が装甲車搭載機銃として採用した。
M240G - 1994年に海兵隊が採用し始めたバージョンで、歩兵が携行する他、車輌搭載用としても採用された。
M240B - 1991年から陸軍が地上戦用として配備し始めたバージョン。反動吸収バッファと前部過熱ガード(熱シールド)を装備している。他の軽機関銃を置き換えるために採用された。
すべてのモデルは、射撃直後に自動分解する金属製ベルトリンクM13により7.62mm NATO弾(通常弾、曳光弾、徹甲弾など)を給弾する方式となっている。これらの派生形は全て機関部が共通となっており、重要パーツすら他のモデルやNATO加盟国のFN MAG(またはその派生形)と交換が可能になっている。これらのモデルとM240の主要な相違点は、重量と若干の特徴(反動吸収バッファなど)である。製造は、武器に関して長い歴史を持つFN社の、アメリカ子会社で行われている。

歴史と設計:
M240はアメリカ軍のための汎用機関銃として選ばれ、サウスカロライナ州コロンビアにあるFN Manufacturingで製造されている。異なる役割のために多数の派生形が運用されているが、特に戦車の同軸機銃として使われているM60が、減耗して使用できなくなり次第、順次M240に交換されていった。

M240はベルト給弾式・ガス直圧式・空冷式・ヘッドスペース固定式の機関銃である。用途により二脚、またはM122A1三脚で運用されるか、あるいは車輌の同軸機銃・搭載機銃、ヘリコプター用のドアガン、舟艇用の搭載機銃として使用される。しかしながら、未だにM60が車輌搭載機銃・ヘリコプター用ドアガンとして残っている。

前述の通り、1977年に陸軍により戦車の同軸機銃として初めて使用され、以来ゆるやかに1980年代から1990年代にかけて各種用途に採用されてきた。以後、陸軍と海兵隊の歩兵部隊のために汎用機関銃として採用され、これらの実績がさらに用途を広げることとなった。どのような用途に対しても、機関部の基本的な機構は同一であるため、従来の各種機関銃、特にM60に比べてメンテナンスや部品交換に融通が利くこともこの傾向を後押しした。M240はM60よりはるかに複雑なガス反動システムを持つが、より少ないメンテナンス間隔でより高い信頼性を確保している。

他の機関銃と比較して重いこともあり、動作不良発生平均間隔弾数 MRBF (Mean Rounds Between Failure) が26,000発と、古い設計の重機関銃と同程度の信頼性があると実証されている。

M240とM60、およびいくつかのM249 MINIMIは、開発中の新軽機関銃 (JSSAP/PMSW) に置き換えられる予定である。同様にFN社の製品であるSOCOM用途の新7.62mm機関銃 Mk 48 Mod 0(M249を大口径にして全体を小型にした派生形)は、2006年から特殊部隊で採用され始めている。

初期の歴史-
試験と派生
M240の採用にあたっては、1960年代後期から1970年代初期にわたって検討された7.62mm同軸機銃(およびM85 50口径 (12.7mm) 同軸機銃)更新プロジェクトが発端となっている。この計画は1980年代から運用する同軸機銃を選定することが主目的であったが、同時に歩兵用途・車輌搭載用途としても転用できるように考慮したものであった。さらに1990年代から2000年代にかけて、別の用途にも応用できるように見越してあった。

この計画が進行している間、1970年代に陸軍は装甲車・車輌搭載用の新しい7.62mm機関銃を探していた。1950年代のM73はトラブルが多く、これを元に開発されたM73E1・M219(注:MINIMIはM249)は大して改善されなかった。このため、他国のいくつかの機関銃を採用することも検討され、最終的にはM60E2とFN MAGに絞られた。M219を含め、これらは大規模な射撃試験にかけられた。

採用経緯から、特に二つの重要な要因が重点的に試験された。

射撃停止発生平均間隔弾数 MRBS (Mean Rounds Between Stoppages、数分以内に解決するジャム)
動作不良発生平均間隔弾数 MRBF (Mean Rounds Between Failure、例えば部品の破損)
この試験の評価結果は下記の通り。

形式 発射弾数 MRBS MRBF
FN MAG 58 50,000 2,962 6,442
M60E2 50,000 846 1,669
M219 19,000 215 1,090
基準最低値 850 2,675
要求最低値 1,750 5,500

注意すべき点は、このリザルトは1970年代に製造されたものの試験結果であるということである。M240自体もFN MAGに対して幾分かの改良を施され、M60E2も同軸機銃版に特化された。M60の性能は派生形により異なり、改良された派生形、例えばM60E4やM60Cでは結果が異なることが予想される。

テストの結果、FN MAGのみが完全に要求を満たし、満足できる結果を出して陸軍のコンペに勝利し、1977年に「M240」と制式化された。1980年代の間に同軸機銃と車輌搭載用機銃を置き換えた。後に歩兵部隊用にM240B・M240Gとして採用された。1991年から陸軍の作戦で運用され、また海兵隊においては摩耗したM60E3を置き換えるために配備された。ただし、必ずしもM60のすべての用途をM240が置き換えるという訳ではない。

派生形:
M240の元となった7.62mm NATO弾使用のFN MAGは、MAG 58などの異名を持つ。アメリカで製造されたM240とその派生形はMAG 58と基本的に同じ性能を持ち、内部機構も同一であるため、NATO加盟国間で消耗品や交換部品を相互に使うことができる。これは、訓練・兵站・戦術的な融通・共同作戦を行うにあたって重要な利点となる。例えば、車輌が攻撃を受けるか行動不能に陥り、車輌を放棄せざるを得なくなった場合、持ち運んで使用することができるように、車輌にM240Bの予備の銃床と二脚を搭載しておくといったことが可能となる。

M240
1977年に基本型として陸軍により採用された同軸機銃で、1980年代を通してM73・M219 7.62mm同軸機銃とM85 12.7mm同軸機銃を置き換えた。海兵隊はまずM240やM240E1をLAV-25装甲車の同軸機銃として搭載した。同軸機銃・搭載機銃用の派生モデルにM240Cがある。

M240E4 / M240B
旧式のM60を置き換えるため、1991年に行われた陸軍の新歩兵部隊用機関銃コンペにおいて、M60E4 (海軍名 Mk 43) と競い、1991年にM240Bとして制式採用された。このことは、1,000挺近い既存のM240基本型を、オーバーホールを行った上で地上戦用改修キット(銃床、ピカティニー・レール含む)を取り付けるためにFN社に送ることに結びついた。このことは、1990年後半に新しいM240Bを調達する契約に結びついた。ただし、後期に調達されたものは、M60にも採り入れ居られた油圧式反動バッファの取り付けが行われている。M240Bは信頼性においてM60を凌駕したが、M60E4よりも2.5kg重いため、前述の通り新しい軽量機関銃が計画されている。陸軍のM240からM240Bへの改修と、海兵隊の多数のM240/M240E1からM240Gへの改修とは混同されやすいが、別のものである。

M240C
M240Cは、M240同軸機銃を逆側(左側)から給弾するようにしたバージョン。

M240E1 / M240D
M240Dは2通りの使用法を想定している。航空機搭載用と車載機銃用である。航空機版に用意されたM240Dは、前部照準と後部照準、引き金まわりがスペードグリップ仕様(銃床の代わりにハンドルと引き金が付いている)になっている。車載機銃版は「歩兵携行キット Infantry modification kit」が用意され、車輌が行動不能になった際に、機銃を取り下ろしキットを装着することで携行し、脱出時・緊急時の火力を上げられるように設計されている。

M240DそのものはM240E1の改修版で、主に機関部カバーへのピカティニー・レールの取り付けが特徴になっている。M240DとM240E1はスペードグリップにより、柔軟な運用ができる。

M240G
M240Gはは、海兵隊が採用したM240の派生形の一つであり、しばしば"240 Golf"と呼ばれる。海兵隊ではM60E3をM240Gで置き換えている。海兵隊でのM240Gの運用は、歩兵用、車載用、ヘリ搭載用と幅広い。

M240G自体は、車載機銃として最初に採用されたオリジナルのM240 / M240E1同軸機銃と同一設計である。M240G付属の「歩兵携行キット」は、フラッシュハイダー、前部照準、銃身用キャリングハンドル、銃床、歩兵型ピストルグリップ、二脚、後部照準ASSY)からなる。これらを全て装着しても、M240Bよりも1kgほど軽くなる。

製造者:FNマニュファクチュアリング(FN社のアメリカ子会社)
全長:1246.6mm
重量:11.6kg
口径:7.62mm
最大有効射程:1,800m(三脚使用時)
最大射程:3,725m
発射速度:
間欠的:650-950発/分(調整可能)
急速射撃:200発/分
持続射撃:100発/分
調達価格:6,600ドル

M240E5 / M240H
M240HはM240Dの改修型であり、しばしば"240 Hotel"と呼ばれる。機関部にピカティニー・レールを取り付け、また予めフラッシュハイダーが取り付けられ、歩兵携行キットの取り付けが簡単になっている。

M240E6
M240E6は現在テスト中の次世代バージョンである。基本的な歩兵用モデルのうち、特に問題になっている重さの問題を解決するために、機関部にチタン合金を使用して軽量化を図っている。

操作方法:
発射手順-
発射可能にするには、まず装填ハンドルを手前に引いて遊底(ボルト)を後部に固定し、武器を安全な場所に置いた後で装填ハンドルを前に押し出す。その後で給弾カバーを開き、給弾トレイに弾薬ベルトを載せる。給弾カバーを閉じれば発射可能となる。

射撃が終わったあと、携行のため武器をクリアにするためには、遊底を後部に固定し、武器を安全な場所に置く。給弾カバーを開け、もし給弾ベルトが残っていれば給弾トレイから外し、弾薬が薬室に残っていないかどうか、給弾トレイと遊底の前面を目視で確認する。トレイ上に給弾リンクや空薬莢が残っていれば撤去する。

もし不幸にも遊底の先端に実包が見えた場合は、清掃用ロッドか堅いものでゆっくり叩きながら実包を取り外す。もし薬室に実包が残っている場合、かつ、銃身が加熱している場合には、射手はすぐに銃から離れ、実包を取り出すことができるかどうか検討しなければならない。銃身がじゅうぶんに冷えるのを待ってから実包を取り外す。この手順を省いた場合、給弾カバーを開けたまま銃身を交換しようとすれば、弾薬がすぐに撃発する原因となり得る。

実包を取り除き安全にしたあと、一度引き金を引いてから、装填ハンドルを手前に引く。これで、この武器は安全な状態となる。

これらの手順は、確認漏れの場合などに実弾発射の原因となるので、銃身が安全な方向を向いている状態で作業しなければならない。

発射速度の変更-
発射速度は3段階に調整できる。初期設定では750発/分となっている。他の二つの設定は100発/分と、850-950発/分である。これらの設定は、まず銃身を取り外し、ガス調整弁を取り外し、レギュレータを回すことで変更可能である。作戦中に設定を変更することは望ましくないので、作戦実行前に調整すべきである。

銃身の交換方法-
銃身は非常に素早く交換できる。武器の左側に銃身交換ボタンがある。武器をクリアにした後、交換ボタンを押す。銃身は機関部から外れ、中程から右側に動く。ここでボタンを離し、機関部から外れた銃身を、キャリングハンドルを使って手前に引き抜く(キャリングハンドルは銃身に直接付いている)。次に新しい銃身を差し込んで機関部にセットし、キャリングハンドルを右に倒して定位置にロックする。

発砲が長時間に及んだ場合、むき出しの皮膚と銃身が触れないように気をつけなければならない。銃身は熱くないように見えても、第二度のやけどを起こすのに十分な熱をもっていることがある。このような銃身は、暗視装置で見た場合に誰にでも明るく輝いて見える。

実戦報告:
2002年4月にナティック兵士センター Natick Soldier Center は、アフガニスタンでのアナコンダ作戦(en)でM240Bを使用した兵士から聴き取った結果を、次のように報告している。

実戦から得られたM240Bの戦訓:

17%の兵士が、装備していたM240Bで敵と交戦した。
42%の兵士は、アフガニスタンにおける部品調達(交換用銃身、ばね、小さいロールピン、T&Eピン、熱シールド、減耗したピン、予備銃身バッグ、清掃キット)が困難であるという問題を報告した。
1名の兵士は戦闘中に二重給弾が発生したと報告した。
50%の兵士は、弾薬を運ぶより良い方法(弾薬バッグなど)が必要であると報告した。
100%の兵士は、彼らの武器に自信を持っていた。
82%の兵士は、M240Bが信頼できる武器であると感じていた。
提案事項:スリング(吊りひも)の改善、軽量化、より耐久性の高い三脚と熱シールドが必要。
(Wikipediaより)

機関銃紹介(I)

グロスフスMG42機関銃

MG42機関銃 ( Maschinengewehr 42, MG42またはMG-42 )は、第二次世界大戦内の1942年にナチス・ドイツにより開発・供給された汎用機関銃。MG34に代表される、口径7.92mmライフル弾使用の機関銃を置き換える意図で開発されたが、結局MG34・MG42の両者ともに終戦まで量産され続けた。

経緯:
MG42はMG34を改善する更なる試み、特にコストダウンと量産性の向上を目的に、メタル・ウント・ラキーア・ヴァーレン・ファブリーク・ヨハネス・グロスフス株式会社("Metall- und Lackierwarenfabrik Johannes Großfuß AG"、以下「グロスフス社」)により開発された。内部構造はMG34のショートリコイル構造に類似しているものの、ボルトロック機構は回転閉鎖式ではなく、ポーランドのエドヴァルト・シュテッケ(Edward Stecke)から取得した特許を基礎にしたローラーロッキング機構を採用している。結果、MG34よりも泥や埃に強くジャミングしにくくなった。

1942年から本格的量産のための生産設計が、グロスフス社、マウザー・ヴェルケ社(Mauser-Werke、日本独自の間違った発音ではモーゼル)、グストロフ・ヴェルケ社(Gustloff-Werke)ほかとの契約のもとに開始された。戦時中の量産数は400,000丁を超える。内訳は、1942年:17,915丁、1943年:116,725丁、1944年:211,806丁、1945年:61,877丁。これを可能にしたのは、プレス加工の多用によりMG34のおよそ半分の人手や低いコスト(MG34は150人で327ライヒスマルク、MG42は75人で250ライヒスマルク)で製造できること、および金属を節約できる生産工程にあった。

MG42は、バイポッド(二脚)を含め11.6kgで、MG34より軽量となり可搬性が向上した。二脚は銃の前部または中央部に取り付けることができたが、取り付け具の形状が異なるためMG34との互換性はない。さらに銃身ジャケットの形状に合わせ、新たに銃架が改修された専用三脚 "Lafette 42" が開発された(三脚自体の重量は20.5kg)。

特徴:
前作のMG34同様、MG42もオープンボルトの反動利用式である。引き金は撃針を作動させるのでなく、ボルト・アセンブリを前進させる。ボルトアクションライフルやリボルバー拳銃の反動は銃口を跳ね上げさせるだけだが、反動式の機関銃では引き金が引かれており給弾ベルトに弾がある間中、後座力を利用して空薬莢を排出し、給弾ベルトを送り、薬室 ( chamber ) に次弾を送り込むという一連の動作を連続して行う。銃口にリコイル・ブースターを付けたことにより、MG42では基本的には毎分1,200発、いくつかのバージョンは毎分1,500発、後述のMG45は1,800以上の連射が可能であった。これは「個々の敵兵を撃つための時間が短いため、可能な限り発射速度を高めた方が有効」という先行武器の実験結果による。また、リコイル・ブースターを使用せずに射撃することも可能だった。このような高い発射速度では、人間の耳は個々の弾丸の発射音を正確に捉えられないため、発射音は「布を裂く音」 ( ripping cloth ) と呼ばれ、またMG42自体も「ヒトラーの電動のこぎり」 ( Hitler's Buzzsaw ) というニックネームを付けられた。また、生産を一部担当した工場のあったベルリンの地名「シュパンダウ」 ( Spandau ) の銘板が付いていたため、連合軍兵士からはこの名で呼ばれることもあった。

銃床は連射の反動で肩からずれてしまうのを防ぐため、肩の上で適切に保持され、下に左手を添えられるように設計されている。この部品は木製と黒いベークライト樹脂製とがあり、後者の方が一般的であった。銃身はMG34のものより軽く減耗も早かったが、レバーを引くだけで簡単に銃身を抜くことができ、熟練者は数秒で交換することができた。

バリエーションと試作品:
1944年、第三帝国における資材不足が新たなバージョンを生んだ。MG45(またはMG42V)と呼ばれるもので、より少ない鋼材を用い、9kgまで減量されたが、発射速度は最大限に増加された。最初の試験は1944年6月に行われたが、その後も開発は続き、結局10丁だけが生産された。MG42Vの設計の一部は戦後、ローラーディレード・ブローバック方式を採用したH&K社の小火器や、スイスのMG710に引き継がれている。

MG42をわずかに変更したものに、7.62mm NATO弾仕様に再設計されたMG42/59やラインメタルMG1、発射速度の調整の出来る改良型・MG3があり、これは戦後のドイツ連邦軍(Bundeswehr)に採用されている。また、他の国々でも派生バージョンやMG3を採用しており、現在に至るまで運用されている。アメリカ陸軍のM60は、MG42のベルト給弾方式を改修したものを採用している。1950年代にテストされ、後にM60として制式化されるT161は、T52(FG42を参考にしたもの)を打ち負かした。T161は、T52とは異なりガスオペレーション式を採用し、より製造が簡単である。しかし、両方とも基本的には同じベルト給弾式と、基本的な配置を踏襲していた。なお米軍は大戦中にもMG42のコピー生産を試みたが、部品寸法をメートル法からインチ法に直す際の凡ミスにより、作動不良をおこして失敗している。

MG42そのものも、数々の軍や武装組織で使用され、模倣品やライセンス品も数多く生産された。

M53 ユーゴスラヴィアが第二次大戦後の賠償金代わりとしてドイツから兵器製造機械を譲り受けて生産した。口径は7.92mmのままである。
MGm/62 デンマークがドイツから輸入したMG42/59(MG1)。銃架はデンマークで製造した物を使用している。
M51 1951年にスイスが正式採用した機関銃。MG42に類似した構造となっている。
MG74 オーストリアのステアー社がライセンス生産していたMG42に独自の改良を加えて製造した機関銃。
(Wikipediaより)